カンタブ|塩分計測|木本ゴム工業

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カンタブ(塩分計測)

カンタブ(塩分計測)

カンタブ(塩分計測)とは?

カンタブは、コンクリートの中の練り水に含まれる塩化物量を測定するものです。塩素分析のモール法を基本原理とし、臨床化学検査の分野で著しい進歩をみせているドライケミストリー(Dry Chemistry)の手法を導入して、精度を損なわずに 操作を簡単にしたフレッシュコンクリート中の塩分測定計を行います。

※カンタブは、太平洋マテリアル㈱の製品です。

特徴

  • ・ 精度がよく個人差がありません。
  • ・ 電極の校正等が必要でなく、誰にでも簡単に計測できます。
  • ・ 電池やコード等の必要がなく、どこでも持ち運びが出来ます。
  • ・ セメントの種類に関係なく測定できます。
  • ・ 記録保存ができます。
  • ・ 維持費がかかりません。
特長図

仕様

カンタブの種類 低濃度品 標準品
測定範囲
(水溶液濃度としてCリットル換算%)
0.003~0.05 0.05~0.5
1箱あたりの入数 3本入り 12パック

判読例

フレッシュコンクリート及びモルタルの測定

同一フレッシュコンクリートによる標準品・低濃度品の塩分量測定結果例

判読例 測定結果例

使用方法


試料のフレッシュコンクリートを適当な容器に採取してください。
試料は1リットル程度で充分ですが、JIS A1115(まだ固まらないコンクリートの試験採取方法)等に準じて、測定するコンクリートの代表的な部分を採取してください。 また、強度試験用型枠に詰めたコンクリートを利用することもできます。

採取した試料にカンタブを倒れないように3本差し込み(全長の1/3程度)、湿気指示部が暗青色に変化するまで待ちます。(約10分程度)
〔注記1〕
カンタブは直射日光と水分に不安定なため、測定直前にアルミパックを破いて取り出し、測定は必ず直射日光を避けて行ってください。
〔注記2〕
カンタブの通気口部分が水に触れると湿気指示部が変色し終点が分からなくなりますので、絶対に濡らさないようにしてください。

カンタブの湿気指示部がオレンジ色から暗青色に変化したことを確認した後に、試料より取り出し、 毛細管部分の色が茶褐色から白色(淡黄色)に山なりに変色した部分の頂点を0.1の位まで読み取ります。
● 測定所要時間は約10分程度です。
しかし測定温度、コンクリートの配合、塩化物含有量等で異なり、多少時間が長くなることもあります。 (湿気指示部の中心部が暗青色に変化した時点で測定は終了です。湿気指示部全体が暗青色に変化するのを待つ必要はありません。)
● もし塩化物が存在しなければ、白色(淡黄色)の変化は生じません。
しかし塩分がなくても、濃い茶褐色(黒っぽい変色)の変色が生じることがあります。これは塩分による変色ではありませんので間違わないようにしてください。

カンタブの読みから添付の換算表を用いて、フレッシュコンクリート中の水に対するClイオン濃度を3本についてそれぞれ求め、 その平均値を用いてコンクリート中の塩化物含有を下式を用いて計算します。

コンクリート中の塩化物質含有の計算式
カンタブで測定した値は、フレッシュコンクリート中の水(練り水)に対するClイオン濃度(%)です。
したがって、コンクリート1m3に混入されている塩化物含有量を計算にて求めます。

保存方法

測定終了後のカンタブを記録保存する場合の注意点

測定の終了したカンタブを記録用紙等に貼り付け保存する場合には、下記の処理を行ってください。

  1. ティッシュペーパーやペーパーウェス等にカンタブを包み、机や硬い物の上で鉛筆やボールペン等のペン尻を使って、 目盛上部より検液吸上口の方へ吸い上げられた検液を十分に絞り出してください。
  2. レポート、工事記録帳にセロテープ等で貼り付け、光(日光や蛍光灯)が当らない様に保管してください。
  3. アルミパックやビニール袋等の密閉容器に保管しないでください。

〔注記〕

  1. 検液の絞り出し方が不十分の場合、時間の経過と共に変色が多少進行します。
  2. 測定終了後、徐々に試薬が変色し、目盛で3ぐらいのところまで、不純物によりねずみ色、茶色、黄色等の勘合した変色が表れます。 これは塩分による変色ではありませんのでご注意ください。